TSGのWebサイト分析|かわいいだけじゃない情報設計の魅力

かわいいキャラクターが登場するWebサイトは、数多くあります。しかし、見た目のかわいさだけでなく、商品への理解まで自然につなげているサイトは、どれほどあるでしょうか。

今回取り上げるのは、塗料メーカー「TSG」のWebサイトです。

公式サイト:https://www.tsg-jpn.co.jp/

塗料は、普段から関心を持って調べる人が限られる、専門性の高い商品です。それでもTSGのサイトは、思わず最後まで見たくなる楽しさがあります。

印象的なのは、個性豊かなキャラクターと、わかりやすく整理された商品情報です。

かわいいから見てしまう。そして、見ているうちに商品がわかってくる。

今回は、TSGのWebサイトから、興味を生み出すデザインと、楽しさを理解につなげる情報設計について考えます。

ファーストビューで興味と理解を両立させる

TSGのWebサイトは、最初の段階から自分たちが何を扱う会社なのかを伝えています。かわいい世界観で興味を引きながら、閲覧者を置いていかないところが魅力です。

キャラクターが興味を持つきっかけになる

TSGのサイトで目を引くのは、個性豊かなキャラクターたちです。

どこかゲームのキャラクター選択画面を思わせる楽しさがあり、塗料に詳しくない人でも、つい見てみたくなります。

ここで重要なのは、キャラクターが単なる飾りではないことです。

専門的な商品を親しみやすく見せることで、本来は興味を持たなかった人にも、情報に触れるきっかけをつくっています。

かわいいだけで終わらず、何の会社かわかる

デザインが印象的でも、何を扱っている会社なのかわからなければ、閲覧者は戸惑ってしまいます。

TSGでは、キャラクターの楽しさと、塗料メーカーとしての情報が共存しています。

見た目に惹かれたあと、すぐに扱っている商品の方向性がつかめるため、興味が理解へとつながります。

世界観を伝えることと、事業内容を伝えることは両立できる。

そのバランスが、ファーストビューの魅力だと感じました。

キャラクターが商品をわかりやすくする

TSGの魅力は、キャラクターを見て終わりにならないことです。商品紹介にも工夫があり、楽しみながら違いを知ることができます。

商品ごとの特徴がつかみやすい

商品紹介では、それぞれの塗料に特徴を伝える短いコピーや性能情報が添えられています。

たとえば、耐候性や反射性、密着性など、塗料選びで重要になる情報が商品ごとに示されています。

専門用語は含まれていますが、最初から長い説明文を読む必要はありません。

まず商品の個性をつかみ、気になったものを詳しく見る。

この順番が自然です。

楽しさが比較のしやすさにつながっている

TSGの商品は、外壁用、屋根用、下塗り用など、用途によって整理されています。

さらに、それぞれの商品に特徴があるため、単に製品名を並べられるよりも違いを意識しやすくなっています。

デザインの工夫閲覧者にとってのメリット
個性的なキャラクター商品に親しみを持ちやすい
短い特徴的なコピー商品の個性をつかみやすい
用途別の商品分類必要な商品を探しやすい
性能情報の表示違いを比較する手がかりになる

かわいさと実用性が別々に存在しているのではありません。

楽しさが、商品を理解する入口になっているところに、このサイトの良さがあります。

スクロールするほど知りたくなる構成

TSGのWebサイトは、下へ進むたびに新しい情報が現れます。しかし、単にコンテンツが多いという印象ではありません。興味が深まる順番で情報に触れられることが、最後まで見たくなる理由だと感じます。

興味を持ったあとにAboutがある

キャラクターや商品を見ていると、次第に「どんな会社がつくっているのだろう」と気になってきます。

そのタイミングで登場するのが、About TSGです。

ここでは、機能性だけでなく、美しさや予算、暮らしに合う塗料を届けたいという考え方が紹介されています。

最初から企業理念を長々と説明されるのではなく、商品に興味を持ってから会社の考え方を知る。

知りたい気持ちが生まれたあとに、知りたい情報が用意されているのです。

スクロールした先に発見がある

Webサイトを下へ進む行為は、ときに負担になります。

長い演出を待たされたり、同じような情報が続いたりすると、スクロールする意味を感じられなくなるからです。

一方、TSGでは商品ごとの違いやキャラクターの個性、会社の考え方など、進むたびに新しい発見があります。

だから、自然と次も見たくなります。

スクロールが報われるWebサイトなのです。

最後まで見てしまうのは、動きが派手だからではなく、進んだ先に見る価値があるからではないでしょうか。

【まとめ】かわいさを情報の価値につなげるWebサイト

TSGのWebサイトは、かわいいキャラクターを使いながら、商品をわかりやすく紹介しています。

最初に何の会社かを伝え、キャラクターで興味を引き、商品の特徴を比較しやすく整理する。そして、興味が深まったところで会社の考え方を届けています。

印象的だったのは、デザインの楽しさが情報の邪魔をしていないことです。

かわいいから興味を持ち、わかりやすいから読み進め、発見があるから最後まで見てしまう。

Webデザインには、すでに興味を持っている人へ情報を届ける役割だけでなく、まだ興味のない人に関心を持ってもらう役割もあります。

TSGは、その両方を実現していると感じるWebサイトでした。

← Research Notes ← Home