Webデザインでは、レイアウトを整えるために Grid と Flex をどのように使い分けるかがとても重要です。
なんとなく使ってしまうと、後からレイアウトが崩れたり、柔軟な調整ができなくなったりします。
本記事では、それぞれの特性を深く理解しながら、実際にどんな場面で使うべきかを具体的に紹介します。
GridとFlexの基本的な違いを理解する

まずは、両者の考え方の根本的な違いから整理します。ここを理解しておくと、毎回迷うことなく選べるようになります。
レイアウトの思想の違い
Gridは「二次元」、Flexは「一次元」という前提で動くのが大きな特徴です。
つまり、Gridは縦×横の両方向を同時に整えられるのに対して、Flexは横一列か縦一列のどちらかを整えることに向いています。
得意な場面の違い
Gridはカード型レイアウトや複雑な構造に強く、Flexはボタン配置やナビゲーションなど1方向の整列に強いです。
以下のように考えると迷いません。
| 目的 | Gridが向く | Flexが向く |
|---|---|---|
| 配置方向 | 縦+横 | 縦か横どちらか |
| 複雑さ | 複雑・カード型 | シンプル・中央寄せ |
| 調整力 | 細かい調整が | 柔軟な並び替えが◎ |
使いすぎ問題を避ける考え方
どちらも便利ですが「どこでもGrid」も「全部Flex」も不正解です。
構造が単純ならFlex、複雑ならGrid、と割り切って使えばCSSがスッキリ保てます。
Flexを使ったレイアウトの特徴と活用ポイント

Flexは日常的に最もよく使うレイアウト方法です。特に「真ん中に寄せる」や「横並びにする」など、シンプルな操作に最適です。
真ん中に寄せるためのFlex活用
Flexでは justify-content と align-items を使うことで、要素を簡単に真ん中に寄せることができます。
特に 水平方向×垂直方向の中央寄せは最強レベルに簡単。
gapの使い方
Flexコンテナでも gap が使えるため、marginよりも整った間隔が作りやすいです。
margin だと左右にだけ効いたり、上下で差が出たりしますが、gapなら 均等に広がるのでデザインが揃います。
paddingと組み合わせた余白調整
Flexで要素を整えたあと、内側の余白には padding を使います。
特にボタン・ナビゲーション系は、paddingで「触りやすさ」を作れます。
この外=gap / 内=paddingのルールを徹底すると洗練度が一気に上がります。
Gridで作る複雑レイアウトと応用術

次はGridです。複雑なレイアウトを美しく仕上げたい場合、Gridの強さは圧倒的です。
カードレイアウトに最適
Gridはカード型レイアウトのために存在するといっても過言ではありません。
列幅や行間を自由自在にコントロールでき、レスポンシブ対応も簡単です。
gapによる余白管理が優秀
Gridの gap は、縦方向も横方向も一括で制御できるため、カードの整列や画像ギャラリーに最適です。
marginよりも美しい配置が作れます。
repeatとauto-fitの使い所
Grid特有の repeat() や auto-fit を使うと、画面幅に合わせて自動で列数が変わるレイアウトを作れます。
柔軟で、コード量も最小限です。
GridとFlexの使い分け基準を整理する

実際の制作では、どちらを使うか一瞬で判断できるのが理想です。ここではその基準を明確にしていきます。
シンプルならFlex、複雑ならGrid
1方向のみ → Flex
2方向の構造 → Grid
これだけで失敗がグッと減ります。
中央寄せは基本的にFlex
Gridでもセンタリングは可能ですが、手軽さは圧倒的にFlexです。
ナビバー、ボタン、フッター内の配置などはFlexが向きます。
デザインの粒度で判断する
・要素数が少ない → Flex
・規則性のある複数行 → Grid
この基準に margin や padding の取り方もリンクしてきます。
margin・gap・paddingの正しい使い分け

レイアウトの美しさは「余白」で決まります。この3つを理解することで、デザインのレベルは飛躍的に向上します。
marginは外側の距離を作る
要素同士の距離を離したい時にmarginを使います。
ただし、書きすぎると読みにくくなるので、規則性を持たせることが大切です。
gapは並び間隔を均等に
Flex・Gridで要素を並べた時に最も美しく整えるのがgapです。
marginよりも管理が楽で、均等に見えます。
paddingは触れる余白を作る
paddingは要素の内側の余白。
特にボタンデザインでは、paddingの量が「押しやすさ」や「存在感」に直結します。
実際のデザインでの組み合わせ戦略

最後に、実際のWebデザイン制作でどう組み合わせるかの戦略を紹介します。
Flex×paddingでUIを整える
フッターやヘッダーでは、Flexで整列しつつpaddingで高さや余白を作る方法が王道です。
Grid×gapで統一感を作る
複数のカードが並ぶ部分は、Grid+gapで全体に統一感を持たせます。
余白が揃うだけでプロの仕上がりになります。
全体の余白はmarginで整える
セクションの上部・下部の余白にはmarginを使います。
ここが整っているだけでサイト全体の流れが美しくなります。
【まとめ】GridとFlexの強みを理解して最適な選択をする

Gridは二次元の複雑なレイアウトに強く、Flexはシンプルで柔軟な整列に強い方法です。
「複雑ならGrid」「中央寄せや単純整列はFlex」と割り切るだけでCSS設計が大幅に楽になります。
さらに、margin・gap・paddingを正しく使い分けることで、美しく読みやすいデザインに仕上がります。
「今日の学び」

この記事を書きながら、レイアウトは「選ぶ技術」だとあらためて感じました。
Grid か Flex かを迷う時間は、実は“どんな流れをつくりたいのか”を探している時間に近いです。
Gridで骨格を整えると、ページ全体のリズムが静かに整っていきます。
Flexで中央に寄せると、必要なものがすっと視界に集まり、呼吸がしやすくなる。
margin、gap、padding ——
ただの余白ではなく、心地よさを決める「距離」のようなものだと思いました。
触れる余白、離す余白、間を保つ余白。
それぞれに役割があるから、レイアウトはただの配置ではなく“整理と間合い”の作業になる。
今日はその当たり前の感覚を、もう一度手のひらに戻して確認できた気がします。
迷ったら、まず構造を見る。
そして、必要最低限の余白で静けさをつくる。
少しずつ、丁寧に、整えていきたいです。
読んでくれて、ありがとう。
デザインのこと、日々の気づきのことをまとめています。
余白の美しさと、考える時間を大切にしています。
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