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はじめてのブルータリズムUI入門|海外サイトに学ぶWEBデザイン基礎

ネオン、ブルータリズム、人

ブルータリズムUIは、近年の海外サイトを中心に再評価が進み、国内のWEBデザインでも確実に存在感を増している表現です。

本記事では「初めてブルータルを学ぶ人でも理解できる入門編」をテーマに、特徴・思想・レイアウト・配色・実装までを総合的に解説します。

強いビジュアルを持ちながら、使いやすさも担保するデザイン方法を詳しく紹介します。

ブルータリズムUIとは何か?思想と特徴を知る

ネオン、ブルータリズム、人

ブルータリズムUIを理解するうえで、まず押さえたいのがその思想特徴です。海外サイトを中心に広まった表現であり、シンプルな装飾に頼らず「構造そのもの」を見せる美しさが魅力です。

つまりブルータルは“雑”なのではなく、意図的に粗さを残すデザイン手法なのです。ここではその基礎を整理していきます。

ブルータルUIの思想:構造と情報の露出

ブルータリズムUIの根底には「装飾より構造を優先する」という思想があります。
例えば、グリッドライン・境界線・ラベル・実寸の余白などを隠さずに見せることで、情報の階層が明快になり、UIの意図がそのまま伝わるメリットがあります。

以下は特徴の一部です。

特徴一覧(抜粋)

  • 線や枠を隠さず見せる
  • 要素同士の距離感や粗さを意図的に残す
  • タイポグラフィが主役になる
  • 大胆なレイアウトや余白の断絶を使う

海外サイトで再評価された理由

近年の海外サイトでは、飽和したミニマルデザインへのアンチテーゼとしてブルータルが再評価されました。

とくにポートフォリオやアート系のサイトで多く見られ、情報の暴力ではなく、意思ある“むき出し感”がユーザーに刺さりやすい点が魅力です。

ブルータルUIのタイポグラフィ:文字が世界観をつくる

人、ネオン、ブルータリズム

ブルータルUIではタイポグラフィが圧倒的に重要です。文字そのものがデザインの主役になるため、フォント選びや視線誘導が洗練されているほど、情報構造がクリアになります。

ここでは、文字の扱い方の基本を解説します。

太字・大文字が生む力強さ

ブルータルでは太字・大文字・行間の詰まりがよく使われます。
これは視線の入口を明確にするためで、海外サイトの多くがこの手法を採用しています。

例として、次のような特徴があります。

  • H1は極太・大サイズで圧を出す
  • 説明文は細めで対比をつくる
  • 行間は詰め気味でスピード感を演出

フォント選定のポイントと比較

フォント選びはブルータルUIの印象を大きく左右します。
以下の比較を見てみましょう。

種類特徴向いている用途
ゴシック体(Sans-serif)無駄のない線、視認性が高いUI全般、英字タイトル
等幅フォントシステム的・無機質な印象コード風デザイン
英字極太フォント主張が強い、海外っぽいヒーローセクション

日本語サイトでも、英字ヘッダー×日本語本文の組み合わせは強いブルータル感を生みます。

ブルータルUIのレイアウト基礎:構造を“見せる”という設計

ネオン、人、ブルータリズム

ブルータルUIの魅力のひとつが、レイアウトを「隠さず見せる」点です。余白・線・グリッドの組み合わせ次第で、シンプルなのに圧倒的な存在感を獲得できます。

グリッドを崩す、しかし情報の軸は守る

ブルータルでよく見られるのが**“整っているけれど崩れている”**レイアウトです。
ただし、完全にランダムではなく、情報の軸が必ず存在します。

次のようなルールが参考になります。

  • 縦軸だけ固定し、横幅を大胆に変える
  • 写真と文字のサイズ差を大きくする
  • カードを左右にずらして配置する

海外サイトに多い「視線のぶつけ方」

海外のブルータル系サイトでは、視線の逃げ場がない大きな文字・写真を突然登場させる手法がよく見られます。
これはあえて“ぶつかる感覚”をデザインし、メリハリのある視線誘導をつくる効果があります。

ブルータルUIの配色:毒々しさで“記憶”を奪う色設計

人、ネオン、ブルータリズム

ブルータルUIの配色は、一般的なWEBデザインで推奨される「調和」「落ち着き」「役割ごとの色分け」といった理論とは大きく異なります。

海外サイトを中心に見られるブルータルUIは、むしろ “目に刺さる”“一瞬で覚えられる” ことを優先した、強烈で攻撃的な色づかいが特徴です。

例えば、オレンジと黒、赤とピンクのような、通常なら避けられる組み合わせが多用されます。

これは視覚的な不協和をあえて起こし、ユーザーの記憶に強く残すというブルータルらしい配色戦略です。

海外サイトで多い“毒色”の使われ方と意図

海外のブルータルUIでは、色そのものがデザインの主役を担います。とくに、蛍光色や彩度の高い原色を背景・テキストのどちらにも大胆に使用し、“色で殴る”ような衝撃的なビジュアルを生み出しています。

これは不快感を与えるためではなく、むしろ飽和したWEBデザインの中で、一瞬で注意を奪うための技法です。ミニマルで整ったUIが並ぶ中、毒々しい色の対比は強烈で、ユーザーはスクロールを止めざるを得ません。

また、ブルータルUIはブランドや作品の“勢い”や“エネルギー”を色で表現する傾向があり、平面的なレイアウトとの相性も良く、視覚のリズムを強力につくり出します。

不協和をあえて利用するブルータル特有の色心理

ブルータルUIの配色は、「美しい調和」を作るためではなく、“違和感”を機能として利用する点が大きな特徴です。

オレンジと黒、赤とピンクのような組み合わせは、本来ならブランドデザインなどで避けられやすい配色ですが、ブルータルUIではそれがむしろ武器になります。

不協和色を使うことで、ユーザーの脳は瞬時に“異物感”を察知し、そのページへの注意が向きます。この「無視できない感覚」こそが、ブルータルUIの強みです。

さらに、色の衝突によってコンテンツの印象が深まり、単なる情報ページではなく、**“体験としてのデザイン”**へと昇華します。

ブルータルUIの実装ポイント:CSSで再現する基本

UI、CSS、モノクロ、ピンク

デザインの魅力を実装で再現するには、線・余白・フォント設定が重要です。コードよりも「概念」を理解することが大事なので、ここでは実装の考え方を中心に説明します。

線と枠を“消さない”CSS設計

ブルータルUIでは、あえて線を残すことで情報の構造を可視化します。
そのため、次のようなポイントを押さえると実装しやすくなります。

  • borderは1〜2pxの黒固定が安定
  • hover時にあえて大きな変化をつけない
  • paddingは上下左右のバランスを極端にする

線があるだけで情報が整理され、ブルータルらしい世界観が生まれます。

フォントとスペーシングの微調整が命

実装段階で最も重要なのが、文字の見え方です。
ブルータルUIは余白と行間の調整で印象が激変するため、CSSでのタイポ調整が必須です

ブルータルUIがWEBデザインにもたらす価値

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最後に、ブルータルUIが現在のWEBデザインにもたらしている価値を整理します。ミニマルやスタンダードな企業サイトとは違い、ブルータルは**“個性”を強く発信できる表現**です。

差別化と記憶に残る体験

ブルータルUIは、他サイトとの差別化に非常に強く、海外ではブランド・アート・個人制作などでよく使われています。
とくに以下の点が評価されています。

  • 視覚的な強さ
  • 独自の世界観を構築しやすい
  • 覚えてもらいやすい

表現の幅を広げ、デザイナーの“解像度”を上げる

ブルータルUIを学ぶと、余白・線・構造などをより繊細に捉えられるようになります。
これは他のUIにも応用でき、デザイナーとしての表現の幅を大きく広げる効果があります。

【まとめ】ブルータルUIの基礎を押さえることで表現の幅が広がる

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ブルータリズムUIは、構造を見せる思想・タイポグラフィの強さ・余白やレイアウトの扱い方など、多くの魅力を持つデザイン手法です。海外サイトにも多く採用されており、WEBデザインの幅を広げるための重要な基礎になります。

まずは構造と文字を意識しながら、小さなコンポーネントから取り入れてみると良いかもしれません。