フォントを選ぶとき、「明朝体とゴシック体の違いって何?どちらを選べばいい?」と迷うことはよくあります。
文字はデザインの印象を決める大きな要素で、可読性や視認性にも影響します。
本記事では、それぞれの意味や成り立ちから、実際の使い分けまで総合的に解説します。
明朝体とは?|成り立ちと特徴

明朝体は日本語に深く根づいた伝統的な書体です。まずは「そもそも明朝体とはどんなフォントなのか?」を理解することで、後の使い分けがより明確になります。
明朝体の成り立ち
明朝体は中国・明代の木版印刷技術をもとにした書体で、縦線が太く横線が細い“コントラスト構造”が特徴です。
筆のとめ・はね・はらいを再現した、最も日本語らしい表情を持つ書体です。
明朝体の特徴
明朝体には以下のような明確な特徴があります。
- 縦線が太く横線が細い
- トメ・ハネ・ハライを再現した繊細な形
- 可読性が高く、長文に向いている
特に文章を読み続ける場面で疲れにくいというメリットがあります。
明朝体が与える印象
上品・落ち着き・伝統的という印象を与えるため、紙の本・新聞・高級ブランドの文章に使用されることが多いです。世界観を演出したいときに効果的です。
ゴシック体とは?|成り立ちと特徴

ゴシック体は現代のデジタル環境に最も適したフォントと言われています。ここではゴシック体がどのように生まれ、どんな強みを持つ書体なのかを整理していきます。
ゴシック体の成り立ち
ゴシック体は西洋のサンセリフ(sans-serif)書体を参考にして作られた日本語フォントで、線の太さが均一な点が最大の特徴です。デジタル表示との相性が非常に良い書体として発展しました。
ゴシック体の特徴
ゴシック体には以下のようなメリットがあります。
- 線の太さがほぼ均一
- 視認性が非常に高い
- モダン・スタイリッシュな印象
特にスマホの小さな画面では、細い部分の少ないゴシック体の方がくっきり読みやすいです。
ゴシック体が与える印象
「はっきり見える」「力強い」「モダン」という印象を与えるため、テック系サイトやUIデザインに多く使われます。
明朝体とゴシック体の違いを視点別に整理

両者の違いを明確に捉えることで、デザインの方向性がとても決めやすくなります。ここでは、印象・構造・読みやすさなど複数の視点から比較していきます。
構造の違い
ゴシック体は均一な太さ、明朝体は強弱のある太さ。この構造の違いが印象にも直結します。
| 項目 | 明朝体 | ゴシック体 |
|---|---|---|
| 線の太さ | 強弱あり | 均一 |
| 表情 | 繊細・美しい | くっきり・力強い |
| 曲線 | 多め | 少な目 |
可読性の違い
- 明朝体:長文の読みやすさが高い
- ゴシック体:短文・見出し・UIで読みやすい
この違いは媒体によっても大きな影響があります。
視認性の違い
明朝体は細い線がつぶれてしまう場合があり、スマホでは視認性が落ちることもあります。
ゴシック体は線が均一なため、小さいサイズでも視認性が高いのが強みです。
どちらを選べばいい?目的別の最適解

実際のデザインでは「どちらが正しい」ではなく、「目的に合っているか」が大切です。ここでは場面ごとに最適な選び方を具体的に紹介します。
世界観を重視したいとき
高級感・伝統・落ち着きを出したい場合は明朝体が最適です。美容・和食・ブランド系サイトで強力な効果を発揮します。
画面での読みやすさを最優先したい
スマホやUI中心のデザインではゴシック体が圧倒的に有利です。視認性が高いため、迷ったときの安全な選択肢になります。
ターゲット層で判断する
- 若年層にはゴシック体が馴染みやすい
- 大人・女性・高級ジャンルは明朝体との相性が良い
実務で使い分けるときのポイント

プロの現場ではフォント選びに一定の指針があります。迷ったときでも判断しやすくなる実践的なポイントをここで確認しておきましょう。
媒体ごとの最適解
- Web:ゴシック体が基本(視認性のため)
- 紙面:明朝体が強い(可読性のため)
用途を明確にする
本文・見出し・UIなど、どの用途で使うかによって最適書体は変わります。役割をはっきり決めると統一感が生まれます。
ハイブリッド構成も有効
見出しにゴシック体、本文に明朝体など、目的別に書体を分けることで読みやすさと世界観を両立できます。
組み合わせて使うときの注意点

明朝体とゴシック体を混在させる場合は、統一感を崩さない工夫が必要です。ここでは、組み合わせる際の注意点とコツを解説します。
ウェイトを揃える
片方だけ太いとバランスが崩れます。同じ“重さ”で揃えることが大切です。
さらに、細字と太字の差を極端にしないことで、ページ全体の調和が生まれます。
世界観の統一を意識する
和モダン、クラシック、シンプルなど、狙いたい世界観と書体の方向性が一致していることが重要です。
特にブランドサイトではフォントの世界観が直接印象を左右するため、慎重な選択が求められます。
視認性テストで最終判断
スマホ・PCなど複数の環境で確認し、小さい文字がつぶれないかを必ずチェックします。
実際の利用シーンを想定したテストを行うことで、読みやすさのトラブルを未然に防げます。
【まとめ】明朝体とゴシック体の違いを理解して最適に使う

明朝体は“美しさと長文向けの可読性”、ゴシック体は“視認性とモダンさ”に優れています。どちらを選べばいいかは、媒体・ターゲット・目的によって変わります。
本記事で紹介したポイントを押さえれば、フォント選びの迷いは大きく減り、デザインの質が一段上がります。
「今日の学び」

この記事を書きながら、フォントはただの“文字の形”ではなく、空気そのものを変える要素だと改めて感じました。
明朝体には柔らかい呼吸があって、ゴシック体にはまっすぐな芯の強さがある。
その違いを理解していくと、デザインはぐっと静かに深くなります。
結局のところ、可読性や視認性を考えるのは、相手に“どう届いてほしいか”を考えることなんだなと実感しました。
文字ひとつの選択で、伝わり方はこんなにも変わる。
迷ったら世界観に立ち返る。
目的と丁寧さがあれば、フォントも自然と正しい位置に収まっていく。
そんな当たり前のようで大切なことを、今日はまたひとつ学べた気がします。
読んでくれてありがとう。
デザインのこと、日々の気づきのことをまとめています。
余白の美しさと、考える時間を大切にしています。
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