カルーセルとスライダーの違いとは?Webデザインでの使い分けを解説

Webサイトを見ていると、画像やコンテンツが横方向へ切り替わるUIをよく見かけます。

「カルーセル」「スライダー」と呼ばれることが多いですが、この2つは似ているため、何が違うのか分かりにくい言葉でもあります。

実際には厳密な定義が完全に統一されているわけではなく、同じようなUIをカルーセルと呼ぶ場合もあれば、スライダーと呼ぶ場合もあります。

大切なのは名称だけではありません。

どのようにコンテンツを見せるのか、なぜそのUIを使うのかまで考えることで、カルーセルやスライダーを適切に使い分けやすくなります。

カルーセルとスライダーの違い

カルーセルとスライダーは、どちらも複数のコンテンツを限られたスペースで切り替えて見せるUIです。

そのため明確に区別されないこともありますが、一般的には見せ方や操作方法に少し違いがあります。

カルーセルとは

カルーセルは、複数の画像やカードなどを横方向に並べ、ユーザーの操作によって順番に表示していくUIです。

たとえば、

  • 商品一覧
  • 制作実績
  • おすすめ記事
  • 写真ギャラリー

などで使われます。

一度に複数のコンテンツが見えていて、その続きを横へ送って見るタイプもカルーセルと呼ばれることがあります。

特徴は、「この先にもコンテンツがある」と感じられる見せ方です。

左右の矢印やドット、少しだけ見切れた次のカードなどによって、横方向に続いていることを伝えます。

スライダーとは

スライダーは、画像やコンテンツを一定の領域内で切り替えて表示するUIを指すことが多いです。

Webサイトのファーストビューで、

メインビジュアルが数秒ごとに切り替わる

といった表現を見たことがある人も多いでしょう。

自動で切り替わるものだけでなく、矢印をクリックして次の画像へ移動するタイプもあります。

つまり大まかに考えると、カルーセルは複数のコンテンツを横方向に閲覧するUI、スライダーは表示するコンテンツそのものを切り替えるUIとして捉えると分かりやすいでしょう。

ただし、実際のWeb制作では両者を同じ意味で使うケースもあります。

カルーセルとスライダーはどう使い分ける?

名称を厳密に分けることよりも重要なのが、何を見せたいのかに合わせてUIを選ぶことです。

限られたスペースにたくさんの情報を入れられるからといって、必ずカルーセルやスライダーが適しているとは限りません。

複数のコンテンツを選んで見てほしいならカルーセル

商品や記事、制作実績など、複数のコンテンツからユーザー自身に選んでもらいたい場合はカルーセルと相性があります。

たとえばカードを横に並べ、

「次にも何かある」

と分かる状態にしておけば、ユーザー自身のタイミングで続きを見ることができます。

このとき重要なのは、操作方法が分かることです。

矢印もなく、次のコンテンツも見えず、横に動かせることすら分からなければ、存在していても見てもらえない可能性があります。

大きなビジュアルを切り替えるならスライダー

メインビジュアルやキャンペーンバナーなど、一つの大きな領域で複数の内容を切り替えたい場合にはスライダーが使われます。

ただし、自動で切り替える場合には注意が必要です。

文章を読んでいる途中で次のスライドへ移動したり、短い間隔で画像が変わり続けたりすると、情報を見るペースをWebサイト側に決められてしまいます。

スライダーを置くなら、単に「動きがあるから」ではなく、複数の情報を同じ場所で切り替える必要が本当にあるのかを考えたいところです。

カルーセルやスライダーを使う前に考えたいこと

カルーセルやスライダーは便利なUIですが、設置しただけでWebサイトが使いやすくなるわけではありません。

むしろ使い方によっては、情報を見つけにくくすることもあります。

隠れたコンテンツは見てもらえるとは限らない

カルーセルには、限られたスペースに多くのコンテンツを配置できるメリットがあります。

一方で、最初の画面に表示されていない情報を見るためには、ユーザーに**「次を見る」という操作**をしてもらう必要があります。

これは意外と大きな違いです。

普通に並んでいればスクロールするだけで見える情報でも、カルーセルにすると矢印を押したり、スワイプしたりしなければ見えません。

特に重要な情報を後ろのスライドへ入れる場合は、本当にそこまで操作してもらえるのかを考える必要があります。

動かすこと自体を目的にしない

Webサイトを作っていると、動きのあるUIは魅力的に見えることがあります。

しかし、カルーセルやスライダーは装飾ではなく、あくまで情報を見せるための仕組みです。

自動で動くことで内容が理解しやすくなるなら意味があります。

反対に、静止した状態で並べたほうが比較しやすいのであれば、無理に動かす必要はありません。

「実装できるから使う」ではなく、

「この情報には、この見せ方が適しているから使う」

という順番で考えることが大切です。

【まとめ】カルーセルとスライダーは目的から使い分けよう

カルーセルとスライダーはよく似たUIで、実際のWeb制作では名称が明確に区別されていないこともあります。

一般的には、

  • カルーセル:複数のカードや画像を横方向に閲覧する
  • スライダー:一定の領域内で画像やコンテンツを切り替える

と考えると違いを理解しやすくなります。

ただし、重要なのは呼び方ではありません。

カルーセルにすれば、画面をすっきり見せながら複数のコンテンツを配置できます。その代わり、ユーザーには続きを見るための操作が必要になります。

スライダーなら一つの領域で複数の情報を見せられますが、自動切り替えによって閲覧のペースを奪ってしまうこともあります。

Webサイトに取り入れるときは、「カルーセルとスライダーのどちらを使うか」だけでなく、「そもそも切り替える必要があるのか」まで考える。

その判断が、見た目のためだけではないUI設計につながります。

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