Webサイトのアニメーションが「うざい」と感じるのはなぜ?

Webサイトを見ていて、アニメーションが気になって離脱することがあります。

フェードする。文字が動く。画像が切り替わる。スクロールに合わせて画面が変化する。

私はこれまで、そんなサイトを見るたびに「アニメーションがうざい」と思っていました。

でも、たくさんのWebサイトを見ていると、アニメーションが多いのに楽しく見られるサイトもあります。

反対に、ほんの少しのフェードでも邪魔に感じることがある。

どうやら私は、動いていること自体を嫌っているわけではなさそうです。

では、気にならないアニメーションと「もういい」と離脱したくなるアニメーションは、何が違うのでしょうか。

スクロールが「見る」ではなく「動かす」になる

最近、スクロールに連動してアニメーションが進むWebサイトをいくつか見ました。

スクロールすると、画面の中の要素が少し動く。

もう一度スクロールすると、さらに動く。

何度か繰り返して、ようやく次のコンテンツへ進む。

こうしたサイトを見ていると、途中からスクロールしていること自体が気になってきます。

私はアニメーションを動かしたいわけではない

普通にWebサイトを読んでいるとき、スクロールはほとんど意識しません。

続きを読みたいから指を動かし、その結果として次の情報が出てくる。

ところが、スクロールがアニメーションを進行させるための操作になると、

「なんで私がこれを動かしているんだろう」

と感じます。

10回スクロールして10個の新しい情報を見られるなら、それほど長く感じないかもしれません。

でも、10回スクロールしてひとつの演出が完成しただけなら、「10回も操作させられた」という感覚が残ります。

問題なのはスクロール量ではなく、ひとつの操作に対して、コンテンツがどれだけ進んだと感じられるかなのかもしれません。

アニメーションが視線を奪い続けると、文字を読めない

別のサイトでは、何の会社なのかも、どんなサービスがあるのかも比較的すぐに分かりました。

情報量もちょうどよく、「これは読める」と思いました。

それなのに、途中で離脱しました。

理由は、画面のあちこちで起こるアニメーションでした。

読み始めても、また視線を連れていかれる

文字を読もうとしていると、別の要素が動く。

次の文章へ進むと、また何かが現れる。

動いたものには自然と目が向きます。

すると、情報を読むために使っていた視線を、アニメーションに何度も奪い返されることになります。

これは、情報が整理されているかどうかとは別の問題でした。

内容は分かる。

読む理由もある。

それでも、読むことに集中させてもらえない。

以前は「アニメーションが多いから疲れる」と考えていましたが、正確には、アニメーションが閲覧者の行為に何度も割り込んでくるから疲れるのかもしれません。

タイミングが悪くても、邪魔でなければ読める

一方で、フェードのタイミングに少し違和感があるのに、最後まで普通に見られるサイトもありました。

情報が整理されていて、何について書かれているのか分かりやすい。

写真も文章も自然に追える。

アニメーションについては「もう少し早く出てきてもいいのに」と感じましたが、それだけで離脱しようとは思いませんでした。

アニメーションの出来と、閲覧の邪魔は別

ここで気づいたのが、アニメーションの完成度が低いことと、アニメーションが邪魔なことは同じではないということです。

多少タイミングがずれていても、読むことを止めなければ「ちょっと気になる」で終わります。

反対に、滑らかで美しく作られていても、

  • 終わるまで情報を見られない
  • スクロールして演出を進めないと先へ行けない
  • 読んでいる途中で別の動きに視線を奪われる

となれば、見る側にとっては負担になります。

アニメーションの良し悪しを考えるとき、「滑らかか」「かっこいいか」だけでは足りないようです。

その動きが、ユーザーのやろうとしていることを邪魔していないか。

私はこちらのほうが重要だと思います。

動きが多くても、気持ちいいサイトはある

これまで見てきた中には、写真も文字もよく動き、アニメーションもたくさん使われているのに、自然とスクロールしたくなるサイトもありました。

そこでは、動きによって次の写真が見たくなったり、情報の切り替わりが分かりやすくなったりします。

アニメーションを見ることと、コンテンツを見ることが分離していません。

動きがコンテンツと同じ方向を向いている

邪魔に感じるサイトでは、

コンテンツを見たい私と、
演出を見せたいWebサイト

が引っ張り合っているように感じます。

一方で気持ちよく見られるサイトでは、アニメーションもコンテンツも同じ方向を向いています。

次を見せる。

違いを伝える。

写真を引き立てる。

視線を自然に移動させる。

そこに役割があるから、動いていても「待たされた」「邪魔された」と感じにくい。

アニメーションの量よりも、動きによって閲覧が進むのか、動きを見るために閲覧を止められるのか。

この違いはかなり大きそうです。

【まとめ】アニメーションが「うざい」のは、動くからではない

Webサイトのアニメーションをたくさん見てきて、私は「動きが多いサイトが嫌い」なのだと思っていました。

でも、どうやら少し違いました。

気になるのは、アニメーションそのものではありません。

コンテンツを見るという私の行為に、アニメーションが介入してくること。

スクロールを演出の操作に変える。

情報が出るまで待たせる。

読んでいる視線を何度も奪う。

こうした動きが重なるほど、Webサイトを見ることが「閲覧」ではなく「作業」に近づいていきます。

逆に、アニメーションが多くても、コンテンツを見る流れを助けてくれるなら気になりません。

むしろ、その動きがあるから次を見たくなることもあります。

だからアニメーションを入れるときに考えたいのは、

「この動きはかっこいいか」だけではなく、「この動きによって、見る人は何をしやすくなるのか」。

もし答えが見つからないなら、そのアニメーションはなくてもいいのかもしれません。

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