ブルータリズムのWebサイトが好きです。
かっこよくて、毒々しくて、楽しい。ときには無骨で、怪しくて、少し怖い。それなのに気がつくと、ずっと見ています。
私にとってブルータリズムの魅力は、単に「変わったWebデザイン」であることではありません。
そのサイトにしか存在しない世界へ入り込んでいくような感覚があります。
ブルータリズムなら何でも好きなわけでもありません。たくさん見ていると、「これは好き」「これは違う」という感覚もかなりあります。
それでも、ずっと見ていたい。集めたい。もっと研究したい。
そんなブルータリズムと私の関係について、最初に書いておこうと思います。
ブルータリズムは、Webサイトというよりひとつの世界

ブルータリズムのサイトを見ていると、ときどきWebサイトを閲覧していること自体を忘れます。
情報を探しているというより、美術館の中を歩いているような感覚に近いです。
毒々しさも、怖さも、全部が世界観になる
巨大な文字、強烈な配色、むき出しのレイアウト、不自然な配置。
一般的なWebデザインなら「強すぎる」と判断されそうな表現が、ブルータリズムではそのサイトの世界を作ります。
私が特に惹かれるのは、次のような要素です。
- 毒々しいほど強い色
- 画面を支配するような文字
- 実験的なレイアウト
- 無骨で整いすぎていない表現
- 少し怪しく、怖さすら感じる雰囲気
私はこれを、ときどき**「色や文字の暴力」**だと感じます。
ただし、不快という意味ではありません。
それくらい強い表現が画面いっぱいに存在していて、そのすべてがひとつの世界観につながっている。その世界へ自分から入り込んでいくことが、とにかく楽しいのです。
「見たい人だけ見ればいい」という潔さ
もうひとつ好きなのが、誰にでも好かれようとしていないところです。
「分かりやすくしました」「見やすくしました」「誰でも楽しめます」。
そんな親切さとは、まったく違う方向を向いているサイトがあります。
見たい人だけ見ればいい。
そんな潔さを感じるブルータリズムが、私は好きです。
作り手が「これが好きだから作った」と言っているようなサイトには、他では感じられない強さがあります。
見やすさを無視して、自分でも作ってみた

見るだけではなく、私自身もブルータリズムのWebサイトを作りました。
普段Webサイトを作るときに考えることとは、かなり違います。
そして、ものすごく楽しかったです。
好きだから置く、いいと思ったからそうする
自分で作ったときは、見やすさをほとんど考えませんでした。
好きなものを入れる。
このレイアウトがいいと思ったから採用する。
ここに置きたいから置く。
理由は、それだけです。
普段なら余白や視線の流れ、読みやすさなどを考えます。しかし、ブルータリズムを作っているときには、そのルールから離れられました。
| 普段のWebデザイン | ブルータリズムを作ったとき |
|---|---|
| 見やすさを考える | 見やすさを無視する |
| 余白を整える | 余白すらいらない |
| 視線の流れを考える | 好きな場所に置く |
| 閲覧者を意識する | 自分の世界を優先する |
誰にも媚びない。余白すらいらない。
「yunaと余白」というブログでこんなことを書くのも不思議ですが、ブルータリズムでは、それでいいと思っています。
むしろ、その自由さこそが私にとっての魅力なのかもしれません。
それでも、ブルータリズムなら何でも好きではない
自由であれば何でもいいわけではありません。
情報量が多すぎて、ただ画面が埋め尽くされているものにはあまり惹かれません。また、見る人を意識しすぎているものも少し違うと感じます。
「変わっているでしょう」「ここを見て」「こんな仕掛けもあります」と主張されすぎると、私が好きなブルータリズムから離れていきます。
私が見たいのは、見る人を驚かせるために作られた世界ではなく、作り手が本当に好きだから作った世界なのだと思います。
だから、ブルータリズム図書館を作ります

ブルータリズムのサイトを、これからもずっと見ていたいです。
集めたいし、研究したい。そして自分でも作りたい。
ただ、実際にたくさん見ていると、本当にいいと思えるブルータリズムサイトはそれほど多くありません。
だからこそ、探すこと自体が面白いのです。
見て、集めて、考えて、残していく
この「ブルータリズム図書館」では、私が実際にブルータリズムサイトを見ながら考えたことを残していきます。
おすすめのブルータリズムサイトをまとめることもあれば、文字や色、レイアウトについて考えることもあります。
「これは本当にブルータリズムなのか?」と考えることもあるかもしれません。
ただ集めるだけのリンク集にはしたくありません。
なぜ惹かれたのか。何が面白かったのか。何が違うと感じたのか。
ひとつずつ見て、自分なりに考えていく場所にします。
【まとめ】好きだから、ブルータリズムを見続けたい

ブルータリズムには、万人にとっての見やすさや美しさとは違う魅力があります。
毒々しくて、怪しくて、少し怖い。文字や色が暴力的なこともある。それでも世界観が成立した瞬間、Webサイトそのものがひとつの作品のように感じられます。
そして私が一番好きなのは、そこから感じる**「誰にも媚びていない姿勢」**なのだと思います。
好きだから作る。
いいと思うから、このレイアウトにする。
見たい人だけ見ればいい。
そんなブルータリズムを、これからも見て、集めて、研究していきます。
ここが、そのためのブルータリズム図書館です。