最近よく見かけます。
サイトを開いた瞬間に始まるローディング、終わったかと思えば長いアニメーション、そしてスクロール前提の構成。
でも、正直こう思う瞬間はありませんか。
**「あ、もういいや」**と。
本来、サイトに訪れた時点で、ユーザーの気持ちは一番前向きです。
調べよう、比べよう、買おうかな。
そんなわくわくした瞬間が、ローディングと演出によって削られていく。
この記事では、
**「買う気がある人ほど、最初に離脱してしまうWeb体験」**について、
UXや流行ではなく、購買の感情構造から整理していきます。
Webで「待たせる」は罪

EC、サービス、宿泊予約、ブランドサイト。
ジャンルに関係なく共通しているのは、
開いた瞬間が、いちばん感情の温度が高いという事実です。
一番やる気がある瞬間を切っている
ユーザーは、何も考えずにサイトを開いていません。
- 買う気がある
- 比較する気がある
- 少なくとも興味はある
この状態で発生する待ち時間は、期待ではなく減衰です。
ローディングでアニメーションを見せ、
やっと終わったと思ったら、まだ何も出てこない。
この数十秒〜数分で、
買う気は別の場所へ移動しています。
待たせる設計は、
一番やる気のある人を、最初に切る設計です。
スクロールを労働にしないで

スクロール自体は、悪ではありません。
問題なのは、それが強制になった瞬間です。
スクロールは意思、強制は独演会
本来スクロールは、
「続きを見たい」というユーザーの意思です。
しかし、
- 情報が出てくるかわからない
- 引っ張るだけのファーストビュー
- 見せたい雰囲気だけが続く
こうした構成では、
スクロールは作業に変わります。
出てきても報われない時点で、
買う理由は消えています。
ユーザーは参加者ではなく、
演出を見せられる観客になってしまう。
それはもう、Webではありません。
雰囲気は、購買の代わりにならない

世界観を作りたい。
ブランディングしたい。
それっぽく見せたい。
その気持ちは理解できます。
ただし、雰囲気は買われません。
「それで何を買えばいいの?」問題
よくあるのが、次のような状態です。
- 乱雑な画像配置
- 粗い背景
- くねくね動くUI
見た目は強い。
でも、ユーザーはこう思います。
「それで、何を買えばいいの?」
| 制作者の意図 | ユーザーの受け取り |
|---|---|
| 世界観重視 | 情報が見えない |
| 印象に残したい | 疲れる |
| おしゃれ | 買えない |
買う人は、演出を消費しません。
消費されるのは、
納得できる情報と、選びやすさです。
【まとめ】買わせたいなら、主導権を渡して

買わせたいなら、
- 待たせない
- 迷わせない
- 従わせない
Webは舞台ではありません。
ユーザーを観客にしてはいけない。
主導権は、常にユーザー側にある。
それを忘れた瞬間、
どんなにおしゃれでも、
買う気は静かに削れていきます。
「最初の数秒で削った信頼は、後半では取り戻せない。」
