brutalismwebsite.com を毎日コツコツ開いていただけです。数を数えるつもりも、研究としてまとめるつもりもありませんでした。
でも気づいたら、見たサイトが402になっていました。
ただしこれは結論ではなく、途中報告です。スクロールバーはまだ下まで到達していなくて、体感としてはあと1000以上残っています。なのでこの記事は「ブルータリズムの答え」ではなく、見続けた結果、自分の目がどう変わったかの記録です。
この記事では、402サイト分の観測から見えたことを、煽らず、断定せず、コラムとして整理します。
なぜ402も見たのか:目的ではなく習慣

結論から言うと、目的が強かったわけではありません。むしろ「研究」という言い方より、日課に近いです。毎日少しだけ開いて、眺めて、分類して終わる。そんな繰り返しでした。
H3では、なぜ“続いたか”を、行動の形として分解します。
「今日のブルータリズム」という距離感
続いた理由はシンプルで、これは「作品鑑賞」ではなく、観測だったからです。良い/悪いを決めるより、まずどこに置くか(分類)を優先しました。評価より先に、現象を並べる感じです。
- 目的:結論を出すことではない
- 行動:毎日少し触る
- 判断:好き嫌いより“性質”を見る
- 成果:自分の目が更新される
この距離感だと、疲れにくい。だから継続できたのだと思います。
「正解」より「地層」を見たかった
最初から、目的ははっきりしていました。
ブルータリズムとはどんなサイトなのか、今どれだけ“本物”が残っているのかを知りたかったのです。
「いいサイトを探す」「ちゃんとブルータルなサイトを見つけたい」という気持ちは、最初からありました。ただ、その探し方が、だんだん変わっていっただけです。
最初は、数や派手さに目が行きます。
でも見続けるうちに、「これは違う」「これは残ってほしい」と、感情が静かに分岐し始めました。
- ブルータリズムが成立しているか
- 思想が逃げていないか
- 妥協の跡が見えすぎていないか
探すという目的は変わっていません。ただ、“当たり”の精度が、時間と一緒に更新されていった感覚です。
402サイトを見て実際どうなっていたか

ここは観測結果の話です。体感として多かったのは「強いブルータル」ではなく、消えたもの・薄まったもの・安全になったものでした。
以下は、よく出会ったパターンです(断定ではなく、頻出傾向として)。
よく見た現象:消滅・ミニマル化・風味化
まず驚いたのは、そもそもページが消えているサイトがかなりあることです。リンク先が404だったり、ドメインが落ちていたり、別サイトに転用されていたりします。Webは残るようで、案外残りません。
そして次に多いのが、昔は攻めていたのに今は整っている、いわゆるミニマル化です。
“無骨さ”や“粗さ”が、UIの都合やブランドの都合で整備されていく感じがあります。
- ページが存在しない/移転して別物
- 昔は荒かったが、今は綺麗に整っている
- ブルータル“風味”だけ残して安全運転
- 本当に危険なものは少数
ここで言う「風味」とは、見た目だけそれっぽいが、体験としては優しい、という意味です。
観測のメモを整理するための表
「どんな変化が多いか」を整理するために、ざっくり表にします。これは結論ではなく、私が頭の中で分類しやすくするためのものです。
| 観測した状態 | どう見えるか | 受ける印象 |
|---|---|---|
| 消滅 | 404、ドメイン失効、別用途化 | 残らない |
| ミニマル化 | 余白・整列・説明が増える | 安全になる |
| 風味化 | 荒さだけ残るが体験は丁寧 | 雰囲気だけ |
| 少数の“強さ” | 不親切・拒否・無合意がある | 刺さる |
この表を整理していて一番強く感じたのは、
ブルータリズムは明確に減っているという体感です。
絶滅危惧種、という表現が一番近いかもしれません。
実際、負けてしまったサイト、変質して別物になったサイト、維持できなかったサイトは多くあります。
でもその分、まだ残っているサイトを見ると、正直とてもうれしいです。
「まだいる」「ちゃんと続けてる」と思えると、自然と応援したくなります。
- 変質しやすい
- 維持がとても難しい
- 市場や流行に負けやすい
それでも、残っているものは確かにあって、
だからこそ、見つけたときの喜びが大きいのだと思います。
見分けられるようになったが、達成感はなかった

402も見ていると、さすがに「ブルータルっぽい」と「ブルータルではない」の区別はつくようになります。
ただ、その状態になっても、意外と気持ちは盛り上がりませんでした。むしろ冷静になります。
見た目で判断しなくなった
最初は、荒い画像とか、過激なレイアウトとか、そういう外見に引っ張られます。
でも途中から、「見た目」よりも体験の性質を見ます。
私の中で判断軸になったのは、だいたいこのあたりです。
- 不安があるか(安心設計から外れているか)
- 不親切さがあるか(説明責任を放棄しているか)
- 非合意性があるか(ユーザーが同意していない体験が起きるか)
- 意味を伝える気が薄いか(伝達より存在を優先しているか)
ここに引っかかると、「あ、これは“それ”かもしれない」と思えるようになりました。
「知った」だけでは何も変わらない感覚
見分けられる。説明もできる。
でも、そこで得られるのは知識であって、人生が変わる類の達成感ではありません。
むしろ、「知っただけで終わる」感じがあります。
そして、ブルータリズムが減ったのか?という問いも、たぶん単純ではなくて、私はこう感じました。
- 減ったというより、回収された
- 流行は、安全化される
- 危険なものほど、残りにくい
ただしこれは、まだ途中です。スクロールバー的にも、体感としても、あと1000以上は残っています。ここで結論を出すのは早い。だから今は、結論ではなく「現在地」を置きます。
飽きなかったのは、ブルータリズムだけだった
正直に言うと、ミニマルサイトの研究は100前後で飽きました。
構造も意図も、ある程度見えるようになると、発見が減っていきます。綺麗で整っていて、予測がつく。その完成度の高さ自体は評価できますが、感情が動かなくなりました。
一方で、ブルータリズムは今も飽きていません。
理由は単純で、数が少なく、しかも維持が難しいからです。消滅していないブルータリズムなサイトを見つけたときは、毎回ちゃんと嬉しいです。「まだいる」「負けてない」と感じて、自然と応援したくなります。
- 見つかる頻度が低い
- 生き残っているだけで価値がある
- 同じものがほとんど存在しない
この希少性が、観測を作業ではなく、喜びのある習慣にしています。
達成感はなくても、飽きない。だからこそ、これからも続けていきたい。ブルータリズムを見ることは、私にとって「終わらせる研究」ではなく、続ける行為になりました。
【まとめ】答えより、自分の目が変わった

402サイト見てわかったのは、「ブルータリズムの答え」ではありません。
むしろ、ブルータリズムがどうなったかより、自分の目がどう変わったかの方が大きいです。
- 多かったのは、消滅/ミニマル化/風味化
- “強いもの”は、少数として残っている
- 判断は見た目ではなく、不安・不親切・非合意性へ移った
- でもそれは、達成ではなく、観測の更新だった
この先も見るけれど、今はここまで。
結論は、全部見てからでいいと思っています。
